アクティブ福祉in町田’25の開催にあたり、町田市の高齢者施策にご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げるとともに、介護の最前線でご尽力いただいている皆様に心から敬意を表します。

　本大会は「町田の福祉は町田で支える」という理念のもと、2007年に開始し、今年で19回目を迎えます。本日は、医療・介護・福祉現場や地域での活動のほか、皆様の日頃の研究成果を発表していただきたいと思います。

　町田市では、高齢者施策の基本的な方針を示す計画である「町田市いきいき長寿プラン24－26」において、「介護予防・フレイル予防」「認知症施策」「介護人材確保」を重点テーマとして位置づけています。

　そのうち、介護人材の確保については、本大会の共催者である「町田市介護サービスネットワーク」と連携して、介護の担い手の確保や資格取得支援、中核となる専門人材の育成・定着など、様々な事業を展開しております。

　また、2024年度には、多くの方に介護の仕事の魅力を知っていただくため、介護の仕事をしている方々のインタビューや仕事内容などを紹介する冊子を発行しました。加えて、今年度は、企画段階から学生の方に参加していただき、介護の仕事の魅力を発見することをテーマとした動画を作成しました。

　今後も町田市では、高齢者の方が安心していきいきと暮らすことができるよう、取り組んでまいりますので、皆様におかれましては、引き続きご理解とご協力をいただきますようお願いいたします。

　結びに、本大会の盛会と、お集まりの皆様方のご健勝を祈念申し上げまして、私からのご挨拶といたします。

　「アクティブ福祉ｉｎ町田」は、１９回目の開催を迎えることができました。これも一重に、町田市をはじめ、ご後援諸団体並びに市内高齢者福祉施設・介護保険事業所や地域の介護を支える市民団体等の皆様のご理解とご支援の賜物と感謝申し上げます。

　昨年に引き続き、平日の町田市庁舎をお借りして開催することになりました。多くの市民の皆様のご来場を頂き、改めて町田の介護に対する関心の高さを知ることができました。一層、介護サービス事業所や地域・市民活動の取り組みの成果を、広く市民の皆さんにも知って頂き、町田市における介護の魅力を発信する機会になることを願っております。

　新型コロナ禍が過ぎてから、医療・介護等の生命や生活を支える社会インフラの人材不足が、一層深刻な様相を呈してきております。町田市内においても、介護職員等の不足により、必要な介護サービス提供に困難を感じている事業所もあると聞いております。そのような厳しい中でも、要支援・要介護高齢者の尊厳に配慮し、住み慣れた住まい・地域でいつまでも生活できるように、健康及び生活自立支援に積極的に取り組まれている医療・介護等の現場職員の真摯な働きには、大きな勇気と希望を頂いております。

　「アクティブ福祉ｉｎ町田」は、介護サービス事業所の他に、地域の介護ニーズを支える地域・市民活動の発表もあります。今後、増加していく地域における介護や生活支援の要望に対して、介護サービス事業所の専門職員だけでは対応困難になってきており、介護サービス事業所と地域との連携・協働が一層求められていると言われます。「アクティブ福祉ｉｎ町田」を通して、町田の介護を支える関係諸団体のネットワーク促進の機会となり、介護サービス事業所における職場環境の改善、生産性の向上や、サービスの質の向上に繋がることを期待しております。

　本大会の「町田の福祉は町田で支える」という理念を再確認し、介護サービス事業所の実践だけではなく、地域における市民活動の実践も互いに共有しながら、共に支え合う「オール町田」の関係づくりの機会になることを願っております。

　皆様のアクティブな活動を通して大きな力となり、市民福祉の向上につながるものと期待しております。これからも温かく見守って頂き、更なる協働をお願い申し上げます。